やってきたブーム。
自分でも理由は分からないのですが、ここ数ヶ月、かんぴょう巻きブームがやって来まして、何日かすると食べたくなります。
最近読んだ、水木しげるさんの次女・悦子さんによるエッセイ『お父ちゃんと私』によると、水木さんは好きな食べ物は毎日、何年も食べ続けるようで、例えばガリガリ君。それまでソーダアイスといえば、表面だけソーダ味で中身がバニラだったりして騙された気になってがっかりしていたらしいのですが、100%ソーダ味の「ガリガリ君」の存在を知ってからは「空色のアイス」と呼んで気に入っているんだとか。あるとき水木さんがセロハンテープのカッター台を指して『この色のアイス買ってこい』と言ったときも、台が空色だったので悦子さんは「ピンと来た」そうで、20代までガリガリ君好きだったわたしとしては嬉しいエピソードでした。同時期に刊行された水木さんの奥さんの『ゲゲゲの女房』の方も読んだのですが、二冊とも「自分自分」には決してならずに、控えめな目線というか、「自分には何のとりえもないからできることをするだけ」と素直に信じて水木さんを尊敬したり「変わっているなぁ」と驚いたりハラハラ見守ったり、やさしさとあたたかさと懐の大きさを感じさせて、ほんと、のんびり温泉につかっている気分になる本です。
で・・・話がそれましたが、かんぴょう巻きの件に戻ります。先日スーパーの鮮魚コーナーにある寿司売場で、買うか買わないか迷いながら(白ご飯が家にあったため)も、とりあえず1パックをカゴに入れたところ、すぐあとに80歳前後のご夫婦がやってきて、奥さんの方がおもむろにそこにあったかんぴょう巻きのパックすべて(四つ)を抱えてご夫婦で「ほっ」とされていたのです。わたしが1パックを先にカゴに確保していなかったら、それも持って行かれたんだろうな・・と。ライバル出現に、かんぴょう巻きブームはさらに熱を帯びそうな模様です。
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